本文へ移動

からだを知る

猫の臓器は協力して働きます。六つの視点から役割を知り、押さえたり無理に調べたりせずに、日常の変化を観察しましょう。

資料確認日 ·

猫と暮らす人のための入門ガイドです。診断、投薬、個別のケアは獣医師に相談してください。

すぐに受診したいサイン
からだの部位から読むガイド
読み進めるためのイラストで、臓器の正確な位置を示す図ではありません。印は項目へのリンクで、臓器や痛みの場所を特定するものではありません。

口と歯

歯 · 歯ぐき · 舌

歯は食べ物をとらえて切り分け、舌は食事や水飲み、毛づくろいを助けます。

成猫の歯は通常30本あります。歯の大部分は歯ぐきの下に隠れているため、家で見ただけでは病気を否定できません。詳しい評価には麻酔下での検査や歯科レントゲンが必要になる場合があります。

観察すること

噛み方、食べこぼし、よだれ、新しく出てきた口臭に注目。口が痛くても食べ続けることがあります。

日々のケア

猫用歯みがき剤で少しずつ歯みがきに慣らしましょう。口が痛そうなら、先に獣医師へ相談してください。

参考資料Merck Veterinary Manual: Physical Description of CatsCornell Feline Health Center: Feline Dental Disease

心臓と呼吸

気道 · 肺 · 心臓

肺は酸素と二酸化炭素を交換し、心臓は血液を循環させて全身に酸素を届けます。

空気は気管から枝分かれした気道を通って肺へ届きます。呼吸の問題には肺や心臓などさまざまな原因があるため、咳を単に毛玉を吐こうとしているだけと決めつけないでください。

観察すること

リラックスしている時や眠っている時の呼吸を見て、新しく出てきた息苦しさ、咳、いつもと違う呼吸が続いていないか確かめます。

日々のケア

たばこの煙や刺激のあるスプレーを避けましょう。口を開けた呼吸や苦しそうな呼吸は救急受診を。

参考資料Merck Veterinary Manual: Introduction to Lung and Airway Disorders of CatsCornell Feline Health Center: Dyspnea (Difficulty Breathing)

消化と栄養

胃 · 腸 · 肝臓 · 膵臓

消化管は食べ物を分解して栄養を吸収し、肝臓と膵臓が消化や栄養の代謝を支えます。

食べ物は口から食道、胃、腸へと進みます。肝臓は胆汁をつくり、膵臓は消化酵素やインスリンなどのホルモンを出します。猫にはタウリンなどの栄養素が必要で、肉だけでは栄養がそろいません。

観察すること

食欲、嘔吐、便の状態、体重の推移を見守りましょう。繰り返す嘔吐は、普段の毛づくろいの一部ではありません。

日々のケア

成長段階に合う総合栄養食を選び、フードの切り替えは少しずつ。新鮮な水をいつでも飲めるようにしておきます。

参考資料Merck Veterinary Manual: Introduction to Digestive Disorders of CatsCornell Feline Health Center: Feeding Your Cat

腎臓と泌尿器

腎臓 · 尿管 · 膀胱 · 尿道

腎臓は血液をろ過して水分や老廃物を調整し、尿は尿管から膀胱へ進んで尿道から排出されます。

腎臓は血圧や赤血球の産生にも関わっています。腎臓病と下部尿路の問題は別物で、尿量が増える場合と尿が出にくい場合とでは、必要な検査も異なります。

観察すること

水を飲む量、尿のかたまり、トイレの回数に注目。力んでも尿がほとんど出ない・出ない場合は緊急です。

日々のケア

新鮮な水と、清潔で入りやすいトイレを用意します。尿を減らすために水を制限しないでください。

参考資料Merck Veterinary Manual: The Urinary System of CatsCornell Feline Health Center: Chronic Kidney DiseaseCornell Feline Health Center: Feline Lower Urinary Tract Disease

骨と運動

骨 · 関節 · 筋肉

骨格が体を支え、関節と筋肉が連動して歩く、登る、跳ぶ動きを可能にします。

痛みは足を引きずるより先に、行動の変化として現れることがあります。静かになった高齢猫にも痛みの評価が必要かもしれません。診療とあわせ、低い段差や食事・水・トイレへの行きやすさを整えます。

観察すること

跳ぶ前のためらい、動きのこわばり、毛づくろいの減少、休む場所の変化に目を向けましょう。

日々のケア

滑りにくい通路や行きやすい寝床を用意し、猫が自分で参加を選べる短い遊びの時間を。

参考資料Cornell Feline Health Center: Is Your Cat Slowing Down?

皮膚と感覚

皮膚 · 被毛 · ひげ · 耳

皮膚は体を守るバリアとなり、被毛は体温調節を助けます。ひげなどの感覚器は周囲の情報を受け取ります。

日々のブラッシングは、新しいしこりや触ると嫌がる場所に気づく機会にもなります。綿棒を耳の奥へ入れたり、犬用のノミ薬を使ったりしないでください。毛並みの変化には皮膚病、痛み、ほかの健康問題が関係することもあります。

観察すること

脱毛、頻繁にかく仕草、なめすぎ、分泌物、頭を振る動きなど、急な変化に気をつけます。

日々のケア

やさしくブラッシングし、ひげは切らないでください。猫に適した寄生虫予防を獣医師と相談しましょう。

参考資料Merck Veterinary Manual: Structure of the Skin in CatsMerck Veterinary Manual: Physical Description of CatsMerck Veterinary Manual: Routine Health Care of CatsCornell Feline Health Center: Poisons

次の章へ日々のお世話

参考資料と、このガイドでわからないこと

獣医療機関の公開資料をもとに独自にまとめた入門ガイドです。各資料は対応する節の内容を支えるもので、関係機関による推薦や獣医師による監修を意味するものではありません。

資料確認日 · · 英語の資料

  1. 01Merck Veterinary ManualPhysical Description of Cats
  2. 02Merck Veterinary ManualIntroduction to Digestive Disorders of Cats
  3. 03Merck Veterinary ManualIntroduction to Lung and Airway Disorders of Cats
  4. 04Merck Veterinary ManualThe Urinary System of Cats
  5. 05Merck Veterinary ManualStructure of the Skin in Cats
  6. 06Merck Veterinary ManualRoutine Health Care of Cats
  7. 07Cornell Feline Health CenterFeeding Your Cat
  8. 08Cornell Feline Health CenterFeline Dental Disease
  9. 09Cornell Feline Health CenterFeline Lower Urinary Tract Disease
  10. 10Cornell Feline Health CenterChronic Kidney Disease
  11. 11Cornell Feline Health CenterVomiting
  12. 12Cornell Feline Health CenterDyspnea (Difficulty Breathing)
  13. 13Cornell Feline Health CenterFeline Asthma: A Risky Business for Many Cats
  14. 14Cornell Feline Health CenterFeline Diabetes
  15. 15Cornell Feline Health CenterPoisons
  16. 16Merck Veterinary ManualEvaluation and Initial Treatment of Dog and Cat Emergencies
  17. 17Cornell Feline Health CenterIs Your Cat Slowing Down?